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Ænima (Tool) - Wikipedia 日本語訳

 Wikipediaの『Ænima』の英語版記事の一部翻訳です
 かなり眉唾な記述もあると思いますが、トリビアめいたものがいっぱいあるので楽しめると思います
 「ここ意味違わない?」というのがありましたら、ぜひご指摘ください



◆概要

 Ænimaは、アメリカのロックバンドToolの二枚目のフルレンスアルバム。
 ヴァイナルで1996年9月17日に、CDは10月1日にZoo Entertainmentからリリースされた。
 1995~96年の間にハリウッドのOcean Way、ハリウッド北部のThe Hookなどのスタジオでレコーディングされた。プロデュースを担当したのはDavid Bottrill。

 リリース直後にビルボードチャート二位を記録、2003年にはトリプル・プラチナまで上り詰めた。ケラング!誌やテロライザー誌の1996年最優秀アルバムのひとつとして取り上げられ、『Ænema』は1998年にグラミー賞のベスト・メタル・パフォーマンス賞を獲得。2003年にはケラング!誌の“最も影響力のある6大アルバム・オールタイムランキング”のひとつとしてランクインした。


◆制作背景

 『Ænima』はPeachのベーシストであるジャスティン・チャンセラーが加入して初のスタジオアルバムとなった。
 タイトルはラテン語で「魂」を意味し、「生命の力」として扱われる心理学者カール・ユングの用語「anima」と、浣腸を意味する「enema」をかけあわせた造語である。

 『Stinkfist』『Ænema』の二曲はミュージックビデオが制作され、プロモーション用のシングルとして『H.』と『Forty Six & 2』のシングルが作られた。
 収録曲の間には、『Useful Idiot』『Message To Harry Manback』『Intermission』『Cesaro Summability』『(-) Ions』などの短いセグエ(全曲から中断せずに次の曲へ繋ぐためのパート)や導入曲が設けられており、CDを通しての収録時間は80分近くにのぼる。
 
 アルバムのテーマは、エジプト神話に登場する七芒星の神ババロン、そして惑星を格子状に分断する神聖幾何学を染色体と結びつけたものになっている。
 バンドはこのアルバムをビル・ヒックス(バンドが親交を持っていたコメディアン)に捧げており、内容の一部はビルから触発されたものだと語っている。CDカバーにはメイナード・ジェイムス・キーナンに似せた奇形の患者と、医者の装いをしたビル・ヒックス(“Another Dead Hero”との献辞が添えられている)のイラストが描かれている。収録曲『Third Eye』には、ビルの持ちネタ『One Good Drug Story』『The War on Drugs』の音声がサンプリングされている。


◆楽曲の情報

 『Pushit』『Stinkfist』『Ænema』『Eulogy』はポール・ダムール在籍時にデモが作成されていた。それらは2007年にネット上にリークされた。ポールは『H.』にも共同作曲者としてクレジットされている(ASCAP)。


 『Stinkfist』の曲名について、メイナードは“手を汚すことを怖れない”友人、つまりドラマーであるダニー・ケアリーにちなんで名付けたと語っている。同時に、「フィストファックの曲とも取れるが、本当に考察し、自分たちが何者であるかを省察したなら、これまでに書かれたフィストファックソングよりも少し奥深いものになっているとわかるはずだ」とも語っている。フィストファックは悪癖に起因する何かのメタファーだと考えることができる。

 メイナードはÆnimaツアー中、この曲を「恐れを超えて思いやりを選び取ることについての曲だ」と紹介している。


 ダニー・ケアリーは『Eulogy』はロン・ハバード(サイエントロジーの創設者)についての曲だと主張している。


 『H.』の曲名の意味については様々な憶測が飛び交っているが、バンド側からの公式なコメントは出されていない。しかし折に触れて、とくに1996年11月23日のフィラデルフィア公演(Electric Factory)のMCにてメイナードはこの曲について語っている。


 「ワーナーの古いカートゥーン映画を観たことがあるか? その映画には時々こういうモチーフが出てくる、何か決定をしようとしている男がいて、そいつの両肩には天使と悪魔が囁いてる。わかりやすいだろ? 悪魔は男に悪事をそそのかし、天使は男に良いアドバイスを授けようとしている。シンプルな構図だ。
 だが、大抵の場合では、友人からのアドバイスというのは天使と悪魔という風に分別できるものじゃないんだ。興味深いことを言ってくれても、それが本当に自分のことを理解してくれてる意見だとは限らない。結局、自分自身の判断で決断に踏み切る以外にないってことだ。次の曲は『H.』だ」


 この曲については他のいくつかのMCでも言及されている。1997年2月23日のライブでも、メイナードは“天使と悪魔”のモチーフ、苦痛で隷属的な人間関係について語っている。一方で1996年12月のインタビューで「僕の息子の名前はDevo H.だ。言うべきことはそれだけだ」とも語っている。
 この曲は『Half Empty』というワーキング・タイトルがつけられ、1995年12月の小規模なツアーで既に発表されていた。『Teachings of Don Juan, a Yaqui Way of Knowledge』という本では、H. Keenanというキャラクターについて言及されている。


 『Useful Idiot』はレコード盤の針の音が徐々に大きくなっていくというトラックである。この曲はヴァイナル盤を所有したファンに対するジョークとして用いられている。この曲はアルバムA面の最後に位置しているが、そこだけでは終わらず、B面の頭にまで食い込んでいる。


 『Forty Six & 2』のタイトルは、カール・ユングによって提唱され、のちにドランヴァロ・メルキデゼクによって解釈された、「計46本の染色体にもう一対の染色体を加え、現状の不調和な段階から新たな段階へ進化する」という可能性について言及している。
 この理念は、いずれ人類は、44の常染色体に2の性染色体を備えた現状の段階から逸脱するだろう、という前提に基づいている。次なる進化の段階は、人類のDNAが46と2本の染色体に再編成されることによって誘発されるだろう、というのがメルキデゼクの見解である。

 さらに、この曲は“影”を通じて変化を体験したいという渇望についても触れられている。ある存在の自我が抱く憎悪、恐怖、抑圧という象徴はユングの諸作に繰り返し用いられてきたものである。
 
 この曲は大部分の4/4拍子と、時折挟まれる7/8拍子によって構成されている。イントロでは、バンドが4/4拍子で演奏している中、ダニー・ケアリーはライドシンバルで四小節分を7/8の拍子で演奏している。全体のリズムは4/4でカウントしたときの五小節目で合流する。
 ブリッジでは、三小節分の7/8拍子と一章節分の4/4拍子で演奏される。特徴的なフィルインの後、ドラムは3/8、ベースが7/8拍子で演奏する中、ギターは一小節分の5/8と9/8拍子を交互に演奏する。


 『Hooker With A Penis』は「1st EP以降のお前らはセルアウトだ」とのたまうファンについて言及した曲。歌詞の『OGT』とはOriginal Gangster Toolの意。メイナードが1:41で囁いている「consume, be fruitful, and multiply」の一節は『創世記』第6日の「be fruitful and multiply(生めよ、ふえよ)」という記述のパロディと思われる。
 1997年のロラパルーザでは、セッティングの間にビリー・ハワーデルのアレンジによるラウンジバージョンが流されていた。


 『Jimmy』はメイナードによって『Prison Sex』の続編、虐待をいかにして生き延びるか、というテーマの曲だとコメントされている。この曲はリフの変奏曲『Intermission』に導入される形で始まる。


 第四のセグエにして、最も論争の的となった『Die Eier Von Satan』はNeue Deutsche Härte(ドイツのインダストリアルメタル)スタイルの曲。歪んだベースラインで始まり、ヘヴィなインダストリアル・ギターが0:23から10秒間続く。ドロップCチューニングの単音弾きが、逆再生された三連符のドラムのビートに重なる。
 通常なら9/8と記述される拍子だが、より正確には4.5/4(四分音符三つと付点四分音符一つ)であり、2/4と5/8の複合変拍子で聴き手を混乱させるようになっている。

 歌詞はドイツ語で構成されており、Zaum、SexTapesに所属するベーシストMarko Foxによって読み上げられている。プレス機の音をバックに、喝采を上げる観衆の声が歌詞と呼応してより獰猛になってゆく。これらの効果により、好戦的なドイツ的恫喝、あるいはナチ党大会のように聞こえる。
 サウンドとタイトルの「Satan」から攻撃的で暴力的な内容を歌っているという印象を与えるが、内容はハシシ入りクッキーのレシピを読み上げているだけのものである。

 この曲のワーキング・タイトルは『Holocaust 9/8』で、ジェネシスの曲『Supper's Ready』のセクション名『Apocalypse 9/8』のパロディである。

 この曲の原文はGudrun Foxによって翻訳された。Blair McKenzie Blake(Toolの公式ウェブサイトの管理人)の証言によると、『Die Eier Von Satan』のクッキーレシピは「幼少時のMarko Foxが祖母に焼いてもらった、卵を使わないクッキーのレシピ。卵の代わりにはグリモワールの虫が食ったページに記述されていた魔法が用いられていたらしい」とのこと。
 この呪文(sim salabim bam ba saladu saladim)はドイツ童謡「Auf einem Baum ein Kuckuck saß」から引用されている。
 歌詞によれば、この“呪文”の隠し味はトルコ製のハシシとされている。タイトルを直訳すると「悪魔の卵」あるいは「悪魔の睾丸」となる(ドイツ語で“Eier”は卵の意だが、睾丸の隠語でもある)。
 この曲で行われている実験はNeue Deutsche HärteやRammsteinと比較されている。


 『Pushit』は1987年発表のSalt-n-Papaの楽曲『Push It』を縮めて一つにしたことで「Shit」が強調されている。スロー・バージョンのPushitは『Salival』に収録されており、タブラ奏者のAloke Duttaが参加している。


 『Ænema』はビル・ヒックスの持ちネタ『アリゾナ・ベイ』に影響を受けている。サンアンドレアス断層が崩壊し、西カリフォルニア陸部が一掃され、沈没したカリフォルニア半島がアリゾナの海洋前線となるだろう、という内容である。CDトレイの下にはそれを反映した地図のイラストがある。
 『Ænema』はアルバムタイトルと一字違うので、タイトルトラックではない。これによってÆnimaは、タイトルトラックが収録されていない初の、そして唯一のアルバムとなっている。


 『Third Eye』にはビル・ヒックスの声がサンプリングされている。
 タイトルはビルの「シビレダケは第三の目を開くための秘儀に用いられていた」という言葉をもとにしていると思われる。アルバム全体の到達点は「様々な意味で人々の第三の目を開かせる、あるいはその過程にいる人々を助ける」ことにある。


 いくつかのバージョン(オーストラリア、イギリス、ヨーロッパでのプレス)では、3曲目と4曲目の収録時間表記が逆になっている。
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