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『Forty Six & 2』で使用されている音階について

Toolの楽曲『Forty Six & 2(1996年)』についてすこし。


この曲は以下のようなベースライン(とギターリフ)で構成されている曲ですが、非常に独特の音の並びであることがわかります
1.png

D-(H)-Eb-(WH)-F#-(H)-G-(W)-A-(W)-Bb-(W)-C-(W)-D

なんと言っても二度と三度が全音半離れていることが特徴的で、弾いてみると「アラビアっぽい」感じを覚えると思います

例えば、このスケールを使ったリフにはMuseのStockholm Syndrome(2003年)があります

2.png

しかしこの曲はボーカルが入るとシンプルなDmキーになり、リフで使ったような短二度と長三度の特徴的な音の開きは見られなくなります
Stockholm Syndromeに関しては、リフと歌メロで別のスケールが使われている、端的に言えば「マイナー調の曲にエスニックな音使いのリフを付けた感じ」の曲だと言えると思います

しかしToolのForty Six & 2では、ボーカルのメロディでもリフと同様のスケールが使われています。つまり三度が長三度のままなんですね。
この曲ではCメロで短三度が出てきて一瞬だけ普通のDmの曲っぽくなりますが、それ以外は冒頭に書いた音階で構成されています。アイデア一発ではなく、作曲する時点からこの音階のことが念頭にあったわけですね

そもそもこの音階ってなんなん? と思って調べたら「フリジアンドミナントスケール」というものにあたるそうです
220px-D_Freygish_Noteworthy_Composer.jpg

海外wikiより)
要するにDフリジアンの三度を半音上げた音階、またはGハーモニックマイナーを五度から弾きはじめた音階なんですね
中東やエジプトの民族音楽で多用される音階だそうです

楽典がしっかり入っている方からしたら「何をそんな当たり前のことを言っているのか」という感じだと思いますが、電気楽器を使用したロックバンドがこういうエスニックなスケールでリフを作るとそれだけでアウェサムな感じになるなぁと思ったのです
とくにこの音階はドロップDの弦楽器だとものすごく弾きやすいので、その辺を意識すればペンタやマイナースケール一辺倒のリフとは違う独特の雰囲気を持ったものになり得ます
ToolやMuseからはそのKUFUを学ぶべきだと思いました


この音階はForty Six & 2のパク…オマージュ的楽曲であるDream TheaterのHome(1998年)のリフやメロディでも使われています

3.png

シタールを入れることによってこの音階が持つ民族音楽っぽさを強調しているわけですね

もっと遡れば、パルプフィクションでおなじみ『Misirlou(1962年)』もEフリジアンドミナントスケールを使用したエポックメイキング的な曲です
元はギリシャのフォークミュージックのこの曲(知らなかった)をバンド形態にアレンジした慧眼は現在でも色あせませんし、その発想自体もToolやMuseのような、バンドと民族的な音階の融合というスタイルに先鞭を付けていたと思います


こうやってよさのある音楽のよさのある部分を掘り下げていくとよさのある元ネタに行きつくので、知識が少ないなりにも分析していくことにはよさがあるなぁ、という話でした。
よさがあるなぁ。
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